手数料・利子の負担がある事業資金の借入について
事業資金は借入先が豊富で、手数料・利子や審査内容、対応スピードに大きな違いがあります。
事業資金の借入の中で、手数料・利子負担のあるサービスの特徴をまとめました。
ファクタリングなど借入以外の資金調達法も紹介しているので、資金難で困っている事業者の方はチェックしてみてください。
公的融資
金利 | 1.5~8.0% |
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審査で重視されるポイント | 事業計画書 |
その他の手数料 | コンサル会社の利用料 |
対応スピード | 1~2ヶ月 |
日本政策金融公庫をはじめ、公的融資は創業融資や経営難に陥っている事業者なども好条件で借入できます。
ただし、手続きが面倒で時間のかかるデメリットがあるので、時間に余裕を持って利用してください。
スピードが求められる場面はつなぎ融資。確実性を求める場合はコンサル会社の利用など、状況に応じて他のサービスを組み合わせるとよいでしょう。
銀行融資
金利 | 2.0~9.0% |
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審査で重視されるポイント | 決算内容、財務状況、運営実績、事業計画書 |
その他の手数料 | 保証料 |
対応スピード | 1週間~1ヶ月以上 |
銀行融資には銀行が直接貸付するプロパー融資と保証会社を利用する信用保証貸付があり、借入内容によって審査基準と手数料が変わってきます。
銀行は過去の実績と将来性の双方を幅広く審査され、借入資金の目的によって審査内容が変わってきます。
また、銀行は過去の取引実績を考慮する傾向があり、多くの事業者は特定の銀行をメインバンクにして、事業費が必要になった都度、同じ銀行へ相談するケースが多いです。
ビジネスローン・商工ローン
金利 | 3.0~15.0% |
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審査で重視されるポイント | 決算の実績、現在の財務状況 |
その他の手数料 | 原則不要 |
対応スピード | 最短即日~1週間程度 |
貸金業者による事業資金の借入サービスで、個人向け消費者金融の事業者向け版のようなものです。
全般的に銀行よりも金利が高いですが、審査が緩くて対応スピードが速いです。
商工ローン・ビジネスローンの借入条件はピンキリで、金利が低いサービスほど審査が厳しくなります。
低コストの借入サービスを利用できる場合でも、スピードや確実性を求められる場面では積極的にビジネスローンを活用しましょう。
一部のビジネスローンはカードローンの取り扱いがあるので、少額の資金ショートを繰り返す事業者におすすめです。
ただしカードローンを持っていると、借入していなくても信用情報で借金している扱いになり、銀行融資を受ける際の審査が不利になることがあります。
ファクタリング
手数料 | 1.5~20.0% |
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審査で重視されるポイント | 売掛先の信用、申込事業者の決算内容 |
その他の手数料 | 債権譲渡登記費用など |
対応スピード | 最短即日~2週間程度 |
ファクタリングは貸付サービスではないため、手数料は年利ではなく1回利用した際に取られる金額です。
ファクタリングは銀行などの金融機関、大手上場企業が安い手数料で提供するものから、柔軟な対応を強みにした中小規模の民間企業など利用する業者と契約条件によって手数料が大きく変わります。
個人事業主をはじめ中小規模の事業者から人気なのは、民間の専門業者が提供する売掛先に知られずに利用できる2社間ファクタリングです。
2社間ファクタリングの手数料相場は10%以上ですが、売掛先の信用さえあれば高確率で資金調達できます。
なお、利用できる金額は請求書発行済みの売掛金の範囲内になるので注意してください。